最後にあなたが残した手紙には 真実はなく ふと見上げた空は コバルトに染まり 涙で滲んだ 君と過ごした二年半 その全てが色づいてた 君と繋いだ手の温もりに 永遠を感じていたんだ どれだけ季節が巡ってもまだ 君のこと愛してる 最後に書かれた"ありがとう" その本心は聞けないまま 独りの夜はマルベリーに染まり 不安だけが付き纏っていた いつしかあの日々は遠ざかり 前を向いて歩けるようになったけど 君と繋いだ手を離さずに 永遠のものにしておけば 一瞬だけ緩めた 繋ぎきれなかった 強がりの優しさで 君と繋いだ手の温もりは 永遠に消えることはないけれど それでも季節が巡ってゆくたびに 君の時間と 僕の時間が 別の色に染まってゆく