ためいきついても しかたないじゃないか 愛しても 愛しても ひとつになれない こもれ灯ほのかな とまり木で 名残りのグラスを かさねよう つらい つらい宿命に 心は燃えて しのび逢う… しのび逢う… 霧の波止場町 指輪もやれない こんな俺のために いつの日も いつの日も 尽くしてくれたね か細いうなじの おくれ毛が おまえの まごころ偲ばせる 暗い 暗い小窓で 汽笛の音も すすり泣く… すすり泣く… 霧の波止場町 約束したって しかたないじゃないか 別れたら 別れたら 二度とは逢えない みれんで酒など あびるなよ 淋しい瞳をして 暮らすなよ つきぬ つきぬ想いに 背中を向けて 捨ててゆく… 捨ててゆく… 霧の波止場町