時に 開く 硬い殻の目 酷く脆く 追憶を曇らせる 自分自身 形もまだ知らない 血脈走る 腕の感覚 私は誰になりたかったんだろう ここへ来る前に定めた形が 羽の輪郭を照らした露に あの時見た 憧れがあった いつかは 飛び立てる筈と 地平線揺らぐその先まで 焦がれ 求めていた その姿は しなやかな 羽となる 時に 暗く 沈み込む日々 酷く 深い 湖に落ちるよう 自分自身 形は決めていても 渦巻き 繰り返す 喉の痛み 私は私に 問いたかったのだろう あの場所に行くため捨てた心も それが 本当に 正しかったのかも あの時見た 姿に重ねていた いつかは 飛び立てる筈と 地平線超える 瞬間さえ 足掻き 掴みかけたその姿は 私の 私の ああ いつかは 飛び去る音を聞く 軌跡渡る蝶 影先まで 目指し 求めていた その舞台に 響く声がある