砂混じりの風が吹きつけ 目の前の世界 奪いゆく 行き場を見失った魂 遠吠え 闇を濡らしても 霞む雲の切れ間に 淡く覗いた 月の明かりを頼りに 遥か荒野を駆け抜けて行け 凍える夜 悲しみを振り切るように 軋む身体は震えていても 流れる血はまだ赤く 深く燃える 何故こぼれ落ちてく時の砂 目蓋に浮かんだ微笑み やがては消えていく記憶も 確かに芽生えた想いも いつか涙が乾く頃に 答えは見つかるとそう信じて あの日の歌を口遊み行こう 今は辿り着く場所も見えなくても 祈りは空へ舞い上がりゆき 孤独の闇 悲しみを 包みこんで 夜の向こうへ 遥か荒野を駆け抜けて行け 凍える夜 悲しみを振り切るように 月が照らした 光追いかけ 旅路の果て 再び出会うその時まで