駅を背にして右の路地 貨物倉庫の突き当たり コインランドリーのはす向かい あの子の家に向かう道 たどる記憶は数あれど たどる道ならこれだけと やがて捨て行く胸中の 感傷だけで暖をとる 或る町 多雨去り べた雪 水雪 最後に 歯向い 舞う雪 春待ち 高波 間に間に 這う鳥 白夜に 間違い 吐く闇 お悔やみ 春待ち この先 増す闇 それ等に たじろぎ やおらに 描く歌詞 価値なし 春待ち 花咲き 秒読み かすかに 注ぐ陽 幸先 この日に 去る街 春待ち いずこに 春待ち いずこに 春待ち いずこに いずこに