(語り) それは去年の秋でした 一人の少年が町で会った女の子に恋 をしました。 少年は胸をときめかせながら…… そしてついにいったのです。 「好きです」 きのうケメ子に会いました 星のきれいな夜でした ケメ子と別れた そのあとで 小さな声でいいました 好き 好き 僕はケメ子が好きなんだ 僕はケメ子が好きなのに ケメ子はなんにもわからない 僕の気持をお星さま ケメ子に伝えて下さいな 好き 好き 僕はケメ子が好きなんだ 僕はケメ子の夢を見た お手々つないでハイキング 大きなおむすび十個持ち ケメ子が八つに僕二つ 好き 好き だけどケメ子が好きなんだ 私の名前はミス・ケメ子 あなたはかがみをもってるの はきけをもよおすその顔で 私を好きになるなんて キライ(しょぼん)キライ(しょぼん) 私はあなたがキライです ラララ…………