何にも言わなくていい だって 何にも聞かなくていい だけど どうして どこにも どこへ行けるだろう ―――ひとり 耳をふさいで 取り替えのきく明日なんてもういらない 私だけなら 魂のたべものは何ですか 何ですか 心がいま叫ぶんだ この声だって この呼吸だって この体温だって この指先だって 使い道も分からないままで 誰にも言わなくていい なのに 誰にも見せなくていい なんて どれほど どんなに どうしたらいいだろう ―――ひとり 泣き疲れたら そんな隠れ家なんてもういらない 私だけかも 魂のたべものは何ですか 何ですか 全部なしにしていいよ この傷だって この震えだって この渇きだって この畏れだって 終わる時を知らないでいるんだ 絶望の空がひび割れて 黒い欠片が世界に落ちて 夜明けむかえるようにいま光が見えた 魂のたべものは何ですか 何ですか 魂のたべものが 愛ならば それが愛なら それが夢なら 希望ならば 私だってもう抱きしめてるよ この手にいま