すれちがう若者達に あの頃の僕らを重ねた やんちゃな夢に はしゃぐばかりで じゃれあうように青春を生きてたね さよならをいくつか越えて それなりに大人にもなって 笑顔はすぐにつくれるのにさ なぜなのかなうまく泣けない 「あなたはそのままでいてね」と 冬が終わる日に君は言った はぐれていくその手を僕は握り返せなかった 雪はただ舞い落ちて"それぞれ"がはじまる きっと僕らが生きる明日は 悲しいけどもうひとつじゃない それでも君がくれたぬくもりだけが胸にあるんだ 僕らがみたのは 青春のすべて 忘れはしないよ 季節が変わっても 起きがけのニュースで知った いつのまにか桜が咲いたと 鞄を手にして部屋を出ていく この春に君はもういない 「これまで」を忘れたいわけじゃない 「これから」を想って生きたいんだ だからこそ もがいて あがいて 自分なりをつかんで 君が知らない未来をひとりで歩くよ そして僕はなんどもその手を 思い出して泣きそうになって 「情けないな」と悔しがって また前を向くんだろうな 戻らない日々を 悲しみはしないよ あの日の僕らは そう笑っていたんだ いつの日にかまた春がきたら 今度こそはちゃんと伝えるよ 君に出会えてよかった 僕は明日を生きている 僕らがみたのは 青春のすべて 忘れはしないよ 季節が変わっても