君が見たものと 見えない幻 暗い夜なんだな 初めて自覚する 星を見るとき はっきりと見えた 寒い夜なんだな 君は気づくかな 一人あくびした 三日月のもとで 揺れるせんたくを 他人事のように 炭酸は抜けきって 夏になっていたんだな 感情は無くなった 今さら話しかけんなよ 古い思い出は 行き先、邪魔する 暑い朝なんだな 始めて自覚する 不安疑問、積もって行く寂しさに 躊躇ないサマー タバコの火は消える 一人あくびして 座ったあの席で 君のグラスには 溶けかけた緑 クリームソーダに溶ける白は 夏の暑さに耐えきれず 泳いで届く距離になく ただ蒸発を見守るばかり 境目のない壁と天井に 傾きすぎた額縁を背に 果たしてソーダに味はあるか 緑に騙された錯覚か 気づいているかな