色のないジャムと 値札の貼り付けられた言葉 誰にでもなれるさ、 この庭で隠れてて 「印をつけることは 許されない」と言う もうだれも死なないで、 ねえ、剥がれても 大人がいない街のバルコニーに まだいるよ、虚ろな目で 離さないでいて、剥がれても 顔のない犬と 母親がいない君のために この世で一番幸せな人の話をしよう 「記憶を思いやることは 許されない」と言う 今離さないでいて欲しい ねえ、忘れないでいて、剥がれても 僕らは寒いところへ行く、 戦争があるんだって! 母親のいない君のために、 もうだれも死なないように 今、離さないでいて欲しい