改札前の 柱に寄りかかって 泣き出しそうな 空を見上げ 君を待っている今日も 静かに灯りはじめた街灯 降りはじめた 粉雪の向こう 子供みたく 手を振り駆け寄る君 愛していると 口にするたび どこか軽く聞こえる あふれる想い 届けるために 僕は迷わずに 抱きしめるよ 言葉より強く ひとごみの中 クロール泳ぐように 息を切らし '―遅れちゃった―'と 手で頬 あおいでいる 君の肩先 雪の結晶がきらり やわらかくて 壊れそうな まるで君のようだね 会いたい時と 別れる瞬間(とき)は 君も同じ気持ちか そう思うたび 不安が胸に 降り積もってく 愛していると 口にするたび どこか軽く聞こえる あふれる想い もう止められないから 僕は迷わずに 抱きしめるよ 言葉より強く