ボンヤリと君を 思い出してる ななめうしろから 見てた横顔 はねた髪の毛や 笑う時の癖 読みかけの本の 挿絵の模様も 覚えてる だけどいつもわざと 気づかないふりした 心の中の小さな「好き」 あー何故か泣きたくなるよな 始まりもしなかった恋なのに 淡い夢の残像が 浮かんでは消えてく ブラスバンド部の 練習の響き 君の音だけを 聞き分けていた 突然 名前を 呼んでくれた時 とても嬉しくて うまく 返事もできずに うつむいて 恋の話するとき 違う名前だして 隠そうとした小さな「好き」 あー今も泣きそうになるよな ごまかし続けた思いだけど 起きなかった物語が 浮かんでは消えてく 「好き」 「好き」 恋しくて 涙が溢れる 最初から知ってたはずなのに 閉じ込めてた感情が 胸を締め付けるよ 言えなかったふた文字が くるくると回るよ