届かない願いと解ってて 手を伸ばしていたのは 限りある季節の美しさと 春の風に揺れる花びら 東雲に染まりし空 映し出していた 瞳に宿る想いに 薫るは沈丁花 必ず 護ると 誓い合った絆 届かない願いと解ってて 手を伸ばしていたのは 限りある季節の美しさと 春の風に揺れる花びら 麗らかな陽射しを背に 共に歩む道 それぞれをいざなうように 駆けるは天津風 今でも 聴こえる 名を呼び合う声が 譲れない想いの儚さを 手放せずにいたのは ひたむきな瞳が在ったから 春の水面揺らす花びら 約束されこの地で(記憶を) 集った縁(辿って) 一人一人一つ与えられたこの光 届かない願いと解ってて 手を伸ばしていたのは 限りある季節の美しさと 春の風に揺れる花びら 譲れない想いの儚さを 手放せずにいたのは ひたむきな瞳が在ったから 春の水面揺らす花びら