もう少しだけ見ていたかったんだ 光指す、あの場所を 僕らは青を引きずったまま その意味があると信じ探している 紫に震えた唇から 辛うじて吐いた想いが 空に溶けて茜色に染まっていく 大丈夫、大丈夫 待ち侘びた朝日はもうすぐ 大丈夫、まだ大丈夫 涙の痕と笑顔を照らすだろう 世界は白いキャンバスにまた戻る 確かな光が辺りを色付ける 僕らは何色にも生まれ変わる わずかな希望を求めて 新品の心をコンパスとして 信じることを恐れていた ふと後ろを振り返れば 昨日までの僕らがいた 熱を帯びた光に 溶け出した想いを 投げ損ねた匙で そっと掬いあげて さざめく波の先 ルクの羽が見えた いつか手が届けば 空も飛んでいける