冷たい輝き シフォンのヴェールで 隠された素顔は 哀しみのヒロイン 記憶をなくして 砂漠を彷徨い 影のない真昼に 燃えつきた蜃気楼 あなたは流れる 水の涼しさに似て 静かに 夢へと誘う風 不思議な出会いは 旅の幻なのか 運命のように つよく惹かれ 暗闇に映える 炎のゆらめき 熱にうなされては 繰り返すイリュージョン あなたの瞳に遠い人の面影 優しい微笑み 浮かべる時 失くした想いの 傷み抱きしめながら 震えた胸の渇き あなたの切なく 奪う激しい血へ 心に刻まれた深い傷 あなたは涙を隠す ヴェールをまとい 行方もしれず砂に消えた 言葉のないまま…