世界が閉じるような夜 瞼の裏側へ融けだしそうな やさしい嘘で隠す 君の詩(うた)に乗せて 口ずさむ雨 いつかの面影 月の弦(つる)に憩うまで 張りつめた手を伝う頬のつめたさ 境界線上を渡る風と 芳しい夢の向こう かろやかな声が 今朝の中へ 微睡みだけ残して 近くて遠い距離なら 心を紡ごう 離れてしまわぬように 描いた物語 「はじまりはいつでも わたしのことばで」 ここから歩き出せる 境界線上を繋ぐ明日と さよならを告げる昨日 やわらかな痛み 今胸の中で 微笑みだけ残して 晴れ渡る空 いつもの街角 すがたかたち 変えながら また目覚めていく 帰り道を探して 環状線上をなぞる地球(ほし)の こもれびに集う希望 あざやかな光 今胸の中で 抱きしめるよ 強く 群青に染まる地球(ほし)の 新しい夢の向こう もう一度君と 叶えてみたいよ 「──枕元に誓って」