いつしか始まってた すべてが黒く染まり ゼロになった胸の奥 痛みの引かぬ身体(からだ) まばたきできないほど 眩しかったまっしろな窓 仕合わせな夢を 永久(とわ)に永久(とわ)に重ね てきた そっと触れられた手も 分からぬまま 泪を ながして こちらに 笑いかけて どうして届かないのでしょう すり抜けた身体と知れども 触れたあの感触 それは 幻だとは思わない 遠くを見詰めたまま 心を翻した 疲れきった両の手に 絡める指はあるか 祈りは砂のように 風の中へ溶けてゆくだけ 仕合わせがなにか 悩みをただ繰り返して 変わりゆく景色を 見下ろすだけ おしえて 神さま 言葉を 無くしたまま いつまで待ち続ければいい? 悲しみに暮れてしまっても 生きる美しさはきっと 取り戻せないことはない 今も独り時を止めたままで屈んで 暗闇から息をし続けてる さよなら さよなら あなたに 届くように 大きく声を張り上げてる 苦しみが癒えない日々から いつか解き放たれるように あの微笑みを もう一度