降り出した雨が夏を閉じ込めたまま 光纏った魚が彩った 夜が早とちりした鼓動を 四つ打ちで鳴らして。 ちょっと恥ずかしくて、 なんて思って 被ったストローハットは 風に飛ばされた。 きっと今頃海に浮かんでるかなぁ。 雨宿りプールサイド、 滴が落ちたら、 広がる波紋が魅せるステップで 踊る。 そして今最終電車去っていく。 ほら最後の雨が降っている。 金網越しに見た夜の街、 雨に紛れ恋をしていた。 秘密はきっと私達を 美しく写す曖昧な魔法。 あぁもう少しだけ 解けないままでいて。 誰もいない電車に乗って 分け合ったイヤホンから、 BPM130ちょっとのダンスビート。 教えてほしいのこの感情。 夏休み最後の夜が去ってゆく。 君の手を取って追いかける。 二人逃げ惑うようなフリして 新しい世界探してたから。 だけどきっと分かっていた。 明日になったら 雨は止んでしまうことも。 ほら最終電車去ってゆく。 夜に窓の光が線を引いて 境界線みたいに彩って。 ねぇ今あったこと、 本当にあったの? どっちでもいいけど。