どうして心ごと奪われてでもまだ 冷たいあなたを抱き寄せたいよ 金木犀の香りが薄れてゆくように 秋が終わり消えていったあなた こうして心ごと閉じ込めて あなたが弱り切った僕から 離れないように 沈黙さえも二人を繋ぎ止めていた 時を止めてこのまま あなたに逢えば二人はもう 友達に戻れないと分かっていた 瞳に映る全てを幻にして 夢の中漂いながら分かっていたんだ 独りよがりの愛と こうして心ごと閉じ込めて あなたが弱り切った僕から 離れていかないように 沈黙さえも二人を繋ぎ止めていた 時を止めてこのまま溶け合う この目や耳や鼻や口や身体中の五感 全てはあなたの為にあるように 独り善がりの口づけを 朝までした事を 今でもまだ痛いほど鮮明に覚えてる 花びらに似た指先を 静かに撫でながら過ごした夜が また繰り返されてゆく 何度願っても触れる事さえ叶わない 枯れ果てたはずの涙がまた零れて どうして心ごと奪われてでもまだ 冷たいあなたを抱き寄せたいよ 金木犀の香りが薄れてゆくように 秋が終わり消えていったあなた