早送りの大人たち 買い物袋と汗と 今日の日のストーリー 僕らも帰らなくちゃ 「僕ら」が「僕と君」 に巻き戻ってゆく 並ぶ影模様を伸ばす夕暮れ赤い色が いつもの町を染めていく募った焦燥 やがて夜に負けてゆく夕暮れ 色落ちれば これで本当に最後の僕らは届く 言葉を知らず コマ送りで探した 小さな体で運べる思い出は少し ふたりは離ればなれ ひとりひとりになって逆方向 解けそうで優しく結んだ真白の糸が 燃え尽きていく赤い糸に見えました 並ぶ影模様を伸ばす夕暮れ赤い色が いつもの町を染めていく募った焦燥 やがて夜に負けてゆく夕暮れ 色落ちれば これで本当に最後の僕らは届く 言葉を知らず 遠くの後ろ姿がくるりともう 一度だけ 手を振り返してたように見えた 町には夜が灯る さらば