力いっぱい 握りっぱなしのえんぴつの ちっちゃくなるまでの 長い道のり その子犬のような気分になって 色えんぴつのさりげないゆるく リラックスした力具合のあり方は そっと触れる恋愛の 鮮やかさ伝える 去年の冬のクリスマスイブの プレゼント おっきな紙袋白い街並み その光の中で 君に出会って 色えんぴつで字を書いた どこかキリリとしてた かなや漢字も踊るように じっとしてた恋愛を 下手くそになぞった あの日然り 抱き合ったゆかり転がして きっかけ掴んでた筈の未来は その僅かな色の違いのせいで 色えんぴつを引き出しの 奥にしまってしまう 原因になったようである きっとすぐに取り出せると 思っていたのだが そしてせっかく 際立った世界描く頃 FAXをしたのは声が怖くて その遠くの国は駅から5分 色えんぴつは神隠しむしろ くるっと向いた月に 何処かへ消えてった 引き出しには恋愛の 忘れもの寂しく