局地的な雨は君の頬にも降り注いだ ばつが悪くなって 「乗り越えるべきだ」 わかってるんだ アパートのドア ばたんと 歩き出した 局地的な雨はこの街にも降り注いだ ばつが悪くなって 帰れはしないけど帰りたいんだ 何もない自分が湿気る前に 朝目が覚めたって 少しも変われなくて 寂しくなっちゃっても ごめんねも言えないんだ 濡れたアスファルトに 二人の街が映った 最後の一本で煙に巻いた 君は 泣いて … 声は消えた 私は笑った そんなに泣いて 君はバカだなあ 風は凪いで凪いで 最後の電車も消えた 私は笑えた? 頬を伝った 夜 二年前にできた 最寄り駅前コンビニで落ち合う 二人の約束 今ではもうわからなくなって 結局はこんなもんか なんて 「いつもと同じ」 でよかった がよかった よかったのになあ 「もう会えはしないね」 「借りてたものはこれだけ?」 「じゃあ」っていつもみたいに 「げんきで」だけつけてさ ひとりになって ふたりのかけらを見つけた 最初の一本がずっと消せない 君は私のために泣いて泣いてみせて こんなことで 確かめようって 私はバカだなあ ずっと … 言えばよかった きみに いかないで 私は泣いて … 声は消えた 君も泣いた こんなに泣いて 二人はバカだなあ 風は凪いで凪いで 最後の電車も消えた 雨が隠した もう 笑えないよ