海が赤かったなら 夕日はもっと青く見えるだろうか なんて昔のことを思い出していた あぁソーダ水 僕が僕である様に 景色になろうとして 君は海になったんだな 海 なぞる 君の輪郭の上で泳いだ 夕日はさっき君に食べられたよ 手向けたのはサイダーでも 花でもなくて缶ビールと この町もこんな静かなら 海なんてなくたって まるで何も無かったように 君がいなくなる 誰もいない海岸線で 夕暮れを独り占めしました 君も見たのかな 重ねていた あの映画の結末と同じようだ 空っぽな部屋もこの空気も 光っては消える夏の火も アスファルトに伸びる影と 動かなくなったのは誰 重ねていた あの映画の結末と同じようだ 空っぽな部屋もこの空気も 光っては消える夏の火も アスファルトに伸びる影と 動かなくなったのは僕 この橋を渡るその先 星を跨いでふたり 海が見えるアパートに 広いキッチンに 君はいない