予報はずれ 下校時刻過ぎて 鞄を頭に乗せてる 君のスカートがひらひら びしょ濡れ乾いた髪 嫌味なくらい赤い夕焼け 火照った顔をまた熱くする 時計台の長い影が方向を変えて落ち てくる 水面に映る僕とすれ違った 瞼を綴じたって透けてくるような 蜜柑ジュースで満たされた水槽を 滲みる擦り傷を押さえて ゆらりゆらり ねぇねぇ君とこの街で 永遠に漂っていたいなんて 言えるはずもなく 悴んだ右手 雨上がり 17時半のチャイムで またね 手を振ったひらひら びしょ濡れ乾いた髪 目を覚まし始めた 街灯火照った顔はまだ冷めやらぬ 曖昧な君の言葉は カプチーノで満たされた心臓に 今もなおシロップを注ぐ注ぐ ねぇねぇ僕とこの街を 永遠に彷徨っていたいなんて 瞼を綴じたって透けてくるような 蜜柑ジュースで満たされた水槽を 滲みる擦り傷を押さえて ゆらりゆらり ねぇねぇ君とこの街で明日も会える なら このままでいいのかな