天使から10個預かって 小さなハネ ちょっとひろがって 膝を抱えながら 色のない窓をながめつつ もう一度会いたいな あのときのままの 真面目顔 鈴虫の夜 ゆめうつつの部屋 鈴虫の夜 一人きりゆめうつつの部屋 前うしろ前 転がった なぜだろう まだ気になった 乗り換えする駅で 汚れた便器に腰かがめ そいつが言うように 見つけた穴から抜け出して 鈴虫の夜 ゆめうつつの部屋 鈴虫の夜 一人きりゆめうつつの部屋 油で黒ずんだ 舗道にへばりついた ガムのように 慣らされていく日々に だらしなく笑う俺もいて 鈴虫の夜 ゆめうつつの部屋 鈴虫の夜 のどぼとけ揺れて 鈴虫の夜 ゆめうつつの部屋 鈴虫の夜 一人きりゆめうつつの部屋