息を止め、走る 追いかける雨雲 太陽を連れながら向こう側へ 結露するレティナ 悪意のない水たまりに 映り込むのは明日を迎える花の色 飽きる予定調和 少しのスリルを いつかどうかなる日を 誰もが知らぬふり すぐに消えてしまう 儚く美しい声を 書き記したダイアリー 浴室で泳ぐシーラカンス 傘の上で踊り 跳ね続けている水滴に 自由を与え、反射する光 霧を晴らす毎日を 灰になる前に 乾いてしまう前に 書きかけてるダイアリー その手でそっと閉じておこう すぐに消えてしまう 儚く美しい日々を 汚さぬように奪われぬように この手で離さぬように 差した傘の下で振り返る 焦燥の過去に さよならを告げ、差し込む光 明日を迎える毎日を