授業が終わり駅へと歩く 傘の雫がズボンにしみて 不快な湿度満たされた車両 目指す進路に寂寥感が募る 雑に丸めた日々はカバンの底で 捨てるわけでもなく 忘れたふりをした 向かいのホームが 僕の街へとつながる 特別があるって信じた くだらない逃避行 紫陽花と雨 露で光る花びら 傘の下で眺める湿った眼差し 小説で使い古された景色 吐き出した声 ひとりぼっちで笑う カーテンのスキマ昨日見た朝日 訳もなく数えた天井の模様 色あせた街から逃げ出して モノクロの目で何を見た 独りよがりな悲しい自己満足 孤高であると思い込む孤独 独りよがりな未来への挿入歌 孤独の価値もわからないまま 別に不満があるわけじゃないから 僕にとってが咲いていますように 紫陽花と雨 露で光る花びら 傘の下で眺める湿った眼差し 小説で使い古された景色 吐き出した声 ひとりぼっちで歌う 紫陽花と雨 露で光る花びら それですらもう日常の色 小説のような世界は朽ちていく 乾いた声 ひとりぼっちが歌う