朝が来てしまう前に ふと窓の外を覗いてみても まだ夢のようだった もう少し 眠っていたかった 迎えが来る頃 僕は 消えてしまうかもしれない 世界が反転する2秒前 僕は未だ何にも気づけずにいたんだ 空間が歪められ 星たちは もう二度と還らない 都市が沈んでいく景色さえ 美しい 映画のワンシーンみたいだ 再生するこの街で 僕達は 何色に染まっていくのか 100年前から僕はずっと 君の帰りを待つ 意味が無いと分かっていても また幻にすがる 答えは君の中に確かに沈んでいた 命を燃やしている 僕らは未だ生きている 世界が終わる1秒前 僕らは身を寄せ合う 後悔する時間さえ ないままその時を待つ 意識を完全に失う前 僕を呼ぶ その声は何処にいるんだ 瞬間が引き延ばされ この時が永遠に思えた 時が奪っていくものすべて 愛おしい すべては繋がっていたんだ 再生するこの街で 僕達は 何色に染まっていくのか 朝が来てしまう前に ふと窓の外を覗いてみても まだ夢のようだった もう少し 眠っていたかった