「大きくなったね」 と震えてる母の甘い声 この制服に腕を通す日もこれで 最後なのかぁ いつもの通り入る教室── きっと、僕らが描いた物語。 花束に包まれ少しだけ照れる 春の日に 僕らは駆け寄っている 少しずつ口が緩んでいく いつもの校舎、 グラウンドさえも今遠い場所にある 目を閉じてみれば溢れてくる 日々の欠片 少しずつ、少しずつ、 笑い合えたあの日 気がつけばこんなにわかれるのが 早いなんて 嘘のように思えてさ、 寂しい空を見ていた どれだけくるしくっても最後まで 走り抜いたきみに 言葉じゃ伝えきれないこの唄を さくらのバッジつけて、 今歩き出す── 涙堪える目を合わせては伝う頬に 晴れやかな鳥たちが 絶えずに歌っている いつか道が分かれてもどこかで 繋がっているから その時をいつまでも 待ってるからね、 またね。