落ちる、音もなく 深く、遠く 縋るすべもなく 沈む、沈む 壊れて、ひび割れた 震える唇で 痴れ言、絵空事 唱えて、眠る 引き裂いた記憶の その中の僕は 等しく、醜く 完成されていた 君がいた季節の 終わりを見送る 虚しく、淋しく 漂う、彷徨う また、落ちてゆく 深く、遠く 縋るすべもなく 沈む、沈む 別れが綴られた 哀れに、絶え絶えに 最果て、夢の果て 崩れて、溶ける 振り向いた景色の 隔りの中で ただ怯えながら 啜り泣いていた 謎めいた瞳の 夜空に溺れる また思い浮かぶ あのほほえみ 引き裂いた記憶の その中の僕は 等しく、醜く 完成されていた 君がいた季節の 終わりを見送る 虚しく、淋しく 漂う、彷徨う