夕立 振ったらバイバイ 澄んだ空気と土の匂い 傘がまとった 雨粒たちが きらきら輝いて おしゃべりする ローファイ気分で テイクオフ カラスの群れに混ざって帰ろう チャイムが鳴って 日が暮れたら 並んだ影が伸びて 繋がった 電池残量10パーセント 充電で心も満たした 画面越しのどこかは 今日も惨事 もしも わたしAIだって 喜怒哀楽 シミュレイトだって きれいな ものは 綺麗 もしも わたしAIだって 一喜一憂 プログラムだって 揺れる心は ながす涙は わたしがわたしでいる 証 突然 視界にレインボー 虹なんてどこにもないのに 目の前で あなたが笑うだけ ああこれってきっと バグかエラーだ 0と1の羅列 幾重にも重ねたバックアップ それでもずっと同じままじゃ いられない 誰も 機械仕掛けの (歯車だらけの) 世界で生きていく (歯車になって) 瞬きのたびに 息を吸うたびに 五感のセンシング うすらぐ もしも わたしAIだって 喜怒哀楽 シミュレイトだって きれいな ものは 綺麗 もしも わたしAIだって 一喜一憂 プログラムだって 揺れる心は ながす涙は わたしがわたしでいる 証 どんな例外も 間違いじゃないよ あなたが生きる 証