おかえり 君は立ち止まる エスカレーターの左側 垢抜けてゆく町並みに 君は瞬いた 無人の駅を過ぎたとき 旅人の気持ちになる ここから君がはじまる ああ 帰ってきたんだ 北へ 花に追われ鳥たちが飛び立つ 祈れ ふるさとに営みがある限り 街は変わる 春の駅はさんざめく 北へ向かう 白い翼が眩しいね 形を変えても 愛されよういつまでも 僕らは還る この空に海に大地に さよなら 君が告げたとき 過去が未来へと重なる 懐かしい電車の窓辺に 僕ら泣き笑った 北へ たとえ誰が忘れてしまっても 祈れ 皆が微笑み豊かでありますように 風が歌う 春の予感の胸騒ぎ 人は生きる 新しい季節を信じて 遠くに往くのね 必ず舞い戻ってね 僕らは還る この空に海に大地に 街は変わる 君が居て紡ぐもの 北へ向かう そのすべて 抱きしめたい 別ればかりでも また始めよう何度でも 僕らは知っている この空は続いていく永遠に 淋しくて冷たくて だから手を 握り返した 足りなくて虚しくて だからこそ 愛おしかった 形を変えても 愛されよういつまでも 僕らは還る この空に海に大地に 君が居て 紡ぐもの 北へ行こう