振り返ったらあの僕がいる。 そんな綺麗な構図は理想で終わる。 あのときの僕は泣いてる。 今の僕は泣いている? 「何か見えたかい?」 「たくさん見たけど、 よくわかんないね。 この先もわからないような 気がする。」 「あぁ、そんなもんか。」 だから、 「くだらないや。」 「くだらないや。」とか 嘘でも到底言えない恐怖も、 嫌いな今日も、 愛せるようにいずれなるかは、 わからないけど、 それでいいんだ。 瘡蓋みたいに、 跡を残し、剥がれ落ちる。 忘れないで。 綺麗なものなんてひとつもなくて、 どれもこれも素晴らしい。 そんなふうにみんなできている。 そんなふうに僕はできている。 「何か見えたかい?」 「たくさん見たけど、 よくわかんないね。 この先もわからないような 気がする。そう、そんなもんさ。」 「これでいいんだ。」 未来に絶望しても、 幸福の終わりに怯えても、 「これでいいんだ。」 唱えてる今は、 少しね、息が吸える。 「くだらないや。」 「くだらないや。」とか 嘘でも到底言えない恐怖も、 嫌いな今日も、 愛せるようにいずれなるかは、 わからないけど、 これでいいんだ。 瘡蓋みたいに、 跡を残し、剥がれ落ちる。 忘れないで。