街は 一面モノクロームの世界 空は 今にも泣き出しそう まるで僕の心模様 やがて降り出した 頬をつたう雨に 誰かと寄り添う 傘もなくて 君を失くした あの日から 僕はずっと この道を避けてきた なぜ来たんだろう いつも待ち合わせた バス停の錆びついたベンチ もしかしたら…なんて 二度と君は来ない 切ないほど 解っていても 君に逢いたい…こみ上げる想いは 濡れたシャツに滲んで 胸を締めつける 雨のペイヴメント 独り待ち続けた 君の全てが 想い出に変わるまで 口ずさむメロディ 君が好きだった歌も 流れ落ちていく 涙さえも 行き交う人達 きっと気づかない このまま雨に 紛れていたい 今も後ろを ふと振り返る時 手を振りながら 君が駆け寄って来そうで 雨のペイヴメント 通り過ぎて行く まぼろしの君を 僕は見送る この悲しみが 想い出に変わるまで