青く滲んだ言葉だけが 解けないまま 夏に背いて咲いたアベリア 枯れないまま ハイウェイで笑って 触れた夜の終わりを 歌って 花束に火をつけて くだらないと笑って 夏風に沿って揺れている髪を 細波に立って燦く光を 水面に踊って交わした言葉を 朝焼け 攫って溶かしてく藍色 記憶の淵 歩いてく砂浜に波打ち 今や白痴 揺れたワンシーン やけに残った 潮の香り 八月や楼下、想うあなたがどうか。 偽りのないほどの青色 忘れてはいないことを 夏風に沿って揺れている髪を 細波に立って燦く光を 水面に踊って交わした言葉を 朝焼け 攫って溶かしてく藍色 いつか過ぎ去って帰らない日々も 言葉にしたって失う季節も くだんないねって笑い合う今も 朝焼け 攫って滲ませた藍色