もしもの話でさ 僕らに子どもが出来たなら 君が弁当を作って 僕は会社に行くんだ なるべくはやく帰るからね この週末は って ああごめん もう終わったんだっけか ホントよくある話でさ あの時は気付かなかったんだ 少しずつ大人になっていた 僕だけが子どものままだった 右腕がひどく寂しかった セミダブルベッドなんて 買わなきゃ良かったなんて思う くだ巻き 二人で歩いた夜道 風向きはいつも同じ方に 何気ない日々に隠した愚痴 輝き失った恋の価値 どうでもいい話題探して 隙間を埋めていた そうやって いつも君の口を塞いでた チューインガムは噛むたびに 味が薄くなって消えてしまうけど ああ 僅かに残る君の匂いを 思い出して 捨てれなくて 僕は味のない幸せを噛みつづけた ハッとして キュンときて チクッとして フラッときて ニコッとして ねえ もう一度だけギューとして 痛いぐらいに君を愛してる なんて馬鹿げたセリフを 膨らませている イラッとして ウルっときて クスッとして クシャッとして ふざけ合っていた 君の面影を探してる 冷えきった幸せが まだ靴底にくっ付いてるよ 間違いばかりの恋に 君は気付かないふりをしていた 残された部屋の隅に 小さく丸められた手紙 許してくれていた 黙ってくれていた ずっと君は描いていた 僕ら2人の ハッとして キュンときて チクッとして フラっときて ニコッとして ねえ もう一度だけギュとして 痛いくらいに僕は愛されてた なんて馬鹿だな 今更ふり返っている イラッとして ウルっときて クスッとして クシャッとして ほつれていた糸が ゆっくり2人を解いていく クズ紙に包まれた 日々を 君を 全てを 僕はただ愛してた もしもの話でさ もう一度 僕ら戻れたなら なんて もう言わないよ