あんまりのこころさむさに うらにわをほじくりかえしていると かなしいいろの水が湧いて あふれるばかりの水が湧いて だぁれも知らなくなっちゃった 遠い砂漠の隊商が 行列になってくみにくるよ 月夜の公園の鉄棒で 見知らぬ子供たちがならんで ななめけんすいしてるよ ふくれあがった月の夜だよ ぼくたち栄養が足りないのです 半分消えかかった身体で ななめけんすいしているよ 魚で一番悲しい金魚 金魚で一番悲しいらんちう 東京築地の割烹駒八のトメさんが ふと調理場を見たところ、 ああ!親方のまな板の上に 背びれのない魚が ぴちぴちと跳ねておりました。 それを捌いちまったトメさんの 頭に大きなこぶがでた! <♪> 夕暮れの空に金魚をおいかけ ぼくらは竹ざおみたいな脚を 土手につきさしてさまよった ぱきぱき音たててさまよった 景色がまっかっかに腫れちゃった そんなさびしい上空で 金魚の記憶がないてるよ 金魚の記憶がないてるよ