流れてく、雲の上。 君の声なんかをさ、 思い出していたんだ。 明日も明後日も、君だけを置いて それでも、回るわ。 飛行機も影すら 落とさない夏の隅で、 君がゆらゆら揺らいでは、 まるで、私の中で魚が泳ぐよう。 歪んだアンプで穿ってよ。 音楽に嘘はいらないから。 良識を知らない私でも 温度くらい触ってしまえば、 わかるわ。 痛いくらい鮮明に、 夢の中で君が笑った。 私は弱いから、 夢の続きを忘れようとしている。 習った言葉の分だけ 記憶を塗れなくなっていく。 教科書を配布する前に、 感情を黒く染めといてよ 君のとこへ登ってくよ ロケットに乗ってもとどかない。 尖ったナイフとテレキャスター 私は昨日に縋っている。