みちのくのひと夏の短かさを 惜しむ心の夏祭り ゆかた地の白さに染めぬいた 姿もきり、と染めぬいた 朝顔の心意気がわかりますか 奥入瀬川の流れにはヾまれて とり残されたようなこの故郷に一人 私だって若いのです あてもな<待てないのです *残暑見舞がどこからか あなたに届いたら 私からのさよならだと 思ってください 残暑見舞が突然に あなたに届いたら その時私はひとり 秋に向かって旅しています 埃舞うバス停で見送った あれは去年の盆帰り 待ちわびる支えになるような 心の支えになるような ひとことをあなたから聴きたかった 奥入瀬川に映した心模様 流されてゆらめいて 今はもう見えない 私だって若いのです いつまでも待てないのです (*くりかえし)