誰も気付かないし 何も疑われないよ 声を奪い取って 静かに失せるのよ ただ肉体を捻じ曲げて 届くか届かずのそこに 何かを掴みかけるの 忘れ去っていくのが怖いんだ 輝かざる瞬間よ この世界が歪んだその先に 霞んだ面影が揺れてる ゼロに巻き戻した 次の物語が 喉に突き刺さって あなたを奮わせる いま精神を使い果たして 戻るか戻らずのときに 何かを手繰り寄せるの ほら世界が淀んで崩れてく それなりの幸福を ただ望んでいたのが 儚くも沈んで 鮮やかに溶けてくよ 熱が冷めたら 研ぎ澄まして 泡になって散る前に 命を吹き込んで 忘れ去っていくのが怖いんだ 輝かざる瞬間よ この気配が不安で潰れても 世界はあなたが創るのよ