老人は海岸で記憶のページを捲る 想像が現実に少しずつ重なる 永遠の中に居た ふたりを映し出す 太陽とよく似た君の顔が浮かぶ 意味が無いことは知っている それでも手を伸ばしてしまうんだ 君の記憶が 今も僕を 生かしてること知ってるかい 言葉も温度さえも 皺を増やした今の僕も届かないが 君はくれた 変わらない愛を アンブロイドの花束を 静寂が反射して水面に顔が映る 僕だけが随分と 変わってしまったみたいだ 永遠の中に居る 君は美しいまま その事実が一段と悲しみを誘う 君が大切だなんて 失う前から気付いていたんだ だからいつも君を見ていた 時間がふたりを遠ざける 愛しさと悲しみは 違うようでよく似ていたんだ 今度は僕が君に贈ろう 変わらない愛を アンブロイドの花束を アンブロイドの花束を アンブロイドの花束を