緩い坂を登っていた バスの窓に粒が光った 予報では降るとは 言ってなかったが ずぶ濡れになって しまえたら いっそ楽に なれるんじゃないの 興味を惹くための 口実なんだよ 優しい人なら 他にもいるでしょう 忘れてもいいなら 夜じゅう君と いられたらいいと そう思うだけ 何も出来ず 僕は待っていた それは出来ないだろうな だけど今夜も 仕方ないと 諦めてばかり 無愛想で 割り切った君の事が 気になってしまって 愛しい想いも 捨てきれずにまだ 優柔不断な僕の願いは 世界中、僕を許してくれよ そんな大それた事も言えず 夜になっていた いつか変わるんだろうか そして今夜も 夜じゅう君と いられたらいいと もう思うだけ 何もできず 僕は黙っていた それは言えないだろうな どうせ今夜も 夜じゅう君と いられたらいいと そう思うだけ 何も出来ず 僕は待っていた それは出来ないだろうな だけど今夜も