ああ 人が見てるから映えなきゃ どこかで映えることに挫折した私も 中途半端に恵まれるから世も捨てき れず 誰も居ない夜中の赤信号を渡っては 朝になったら澄ました顔で青を待つ 第三者が見てなかったら 道徳なん てこの世にあるのかな 太陽になれなかった腐った炎 意味 もなく酸素を費やす 物心ついてから墓場まで 誰かが見 張っているから 映えなきゃ 映える怒りや自殺は ニュースの食 い扶持になり 映える抑鬱や悲しみは 歌のオカズ だが 第三者が求めてなきゃ 怒りも悲し みも生ごみでしかない 太陽になれなけりゃ吸い殻でいい 悪目立ちだって絵にならあ 陰と陽は違えども根は同じ 誰かの 視線という不安に操られてる 「自分らしく生きて」なんて言わな いで らしさなんて最初から無いか ら 太陽になれなかった腐った炎 意味 もなく酸素を費やす 持たざる者たちは皆うなされてる 数量限定の愛の奪い合い 負け 這って 死んでも映えなきゃ