僕らは多分時間をかけて お互いの心をあるものとした それなりに楽しく それなりに優しく 君がドアを出て行く日まで 昨日の雨が嘘のように 遠くまで見える透明な空 部屋を満たすのは 動かない空気で 今の僕を物語っていた 手を離せば時間も距離も 別々になる 歩くスピードも コーヒーカップ 歯ブラシ 思い出のレコード 君の好きな季節はもうすぐ 来るだろう ファッション雑誌 アロマグラス 風に揺れるカーテン 君の面影はもう ない 静かに 静かな部屋に時が積もる日曜日 昨日の嘘が雨のように 読みかけの本をびしょ濡れにする 心が痛んで 心を見つけた ベランダにある花が咲いてた 過ぎていけば 君も僕も 薄まっていく あの月日も 黄色のシューズ シュークリーム 19時の目覚まし 君の思い出なら そう こんなとこにもある 早く起きた日 約束 変わらない口癖 確かめることはもう ない 陽射しが頬をなでて心を照らす 日曜日