あなたは昔から 甘いだけの蜜を吸う 叩いても叩いても 落ちっこない橋を渡って行く 時々とろいのに いざって時鼻が効く あなたは昔から 彼岸花だけを嫌う ああ 心に育っていく 想いは紙一重 しびれる電流は 恋か猛毒か あなたの夏が終わって 火花が息を引き取った あとでいい、そのあとでいいから 最後の花になりたくて 散りゆく花火は一度きりだと 涙に言い聞かせた 偉人の説いたクイズの 答えのような旅をする あなたは偉いから 彼岸花だけを嫌う ああ 真っ赤に染まっていく 悲しい十二単 想いの天上は 天国か地獄か あなたの夏が終わって 火花が息を引き取った あとでいい、そのあとでいいから 最後の花になりたくて 散りゆく花火は一度きりだと 涙に言い聞かせた 最後の花になりたくて… あなたの夏は終わらない 火花が息を引き取った あとでいい、あとでいいのに 最後の花になりたくて 一度の花火に火をつけないで しけらせて死んでしまった