独りよがりな妄想と 思わせぶりな沈黙と 逃げてばかりの現実に 触れぬ様に落とした密錠 寂しがりな少女の 妬ける程知りたがりな症状 落ち着かない情緒と 引き返せない嘘をキミに重ねた どうしようもない道理を そっと愛想の裏に隠しては 標本に仕舞うのがクセになっていた 好きの気持ちが増えてゆく度 知らない痕が増えてくキミに 従順なままで合わぬ視点に 無垢な睫で蓋をしたのさ 狡猾な罠に堕ちる されど たばかるはキミかワタシか 今日はやけに目にしみるシガレット 煙に巻く彼岸に咲くマーガレット 好きの気持ちは擦れてゆくのに 既読が付かない心の有事 従順なままでいられるほど 強くもないから壊れたのさ これが夢の仕業だとしたら 今すぐにキミを薔薇して その身体も綺麗な眼も ワタシごと押し花にして 童蒙な性に堕ちる されど たばかるはキミかワタシか 今日はやけに手が進むタブレット 毒を食む此岸にマリーゴールド