さぁ この手に さぁ お乗りよ 泣かないで 悲しくて 辛い目に あったのね もう 誰もね もう いないよ あなただけ さぁ この手で さぁ お眠り 安らかに 土砂降りの雨 崩れた膝 それから何も思い出せない 目を開け 周りを見ると 誰も居ない 見た事も無い 街に俺は一人 放り出されて 倒れている そう何も分からない そう何が起こったのか 立ち上がり さっと 膝を払い 行く宛ても無く 歩いている 遠く遠くの方から 人の声が微かに聴こえる 誰かの 誰かの 誰かの 名前らしき ものを呼ぶ声 なんだか懐かしくて 俺の足は走り始めた さぁ この手を さぁ 開くよ ゆきなさい 喜びと 幸せを 掴むため もう あなたは そう 平気よ 大丈夫 さぁ この手が もう閉じるよ 生きなさい そうか俺は 思い出した たった一つだけ 思い出した 愛という言葉が今 俺の全身を走ってゆく 俺は やらなきゃならない 俺は 生きなきゃならない 目をつぶってた 俺の魂が 勇気と共に 蘇った