街の 呼吸 始まる手前の 静けさ 灯りの 轍も 届かぬほどに淋しい 鈍る答えの矛先に 移ろう時をまとう お互いが 新しい 1ページをめくる 夜明けが今 過去を全て 洗い流すように 僕らを包んでいる 身体寄せ合った日々が 思い出に変わる 振り返らず違う道を 行く僕らの未来 交わりはしないけれど もう一度だけ 抱きしめ合えたなら いつか 好きな 小説を君に 渡した 別れが 来ること 知らずにずっといたんだ 降り続いてる雨の音 冷たくなった心 気づいても 遅すぎて 拭うことも出来ない 時の流れ 止めた跡を 抜き取ることもせず また読み返すだけの 意味のない言葉の列 うつむいて途切れる 滲む文字を 一粒ずつ なぞる指の先に まとわりつく後悔 そうあの時と 同じ夢見ていたい 夜明けが今 過去を全て 洗い流すように 僕らを包んでいる 身体寄せ合った日々が 思い出に変わる 振り返らず違う道を 行く僕らの未来 交わりはしないけれど もう一度だけ 抱きしめ合えたなら 出会った頃のように