ねぇ、二人で愛を隠したんだ どうか見つけないで 退屈が火を灯した 霞んでいた 乱れ落ちて汗をかいた その匂いが 煙のように残っていたから 来週はこの時間に会えないの? 言えなかった 鏡越しで見ていた 淡い期待ならしてみたいよ あの日を境に歪んでしまった 誰もいない場所で 君と間違いを知る まだ燃える罪の眩しさが消えない ゆだねて離れられない この火が途絶えないまま 終わればいいと思ってしまうのは わたしが狡いからかな もう別れが近くなって 不恰好な芝居をした 時計を気にしながら君は 嘘だってつけばいいよ 何回も言おうとして 喉元で飲み込んだ 自愛を抱いて乾いていった 汚れた愉悦に沈んでいたいの 顔も見ないくせに 後ろ姿で分かってしまう もうあの日々は続かない 見えない だらしないまま溺れた 二度とは戻れない夜 君がいなくなったって わたしはわたしのままいられた? ねぇ、 このまま煙に巻いてしまってもいい 零れた涙でその灯りが 消えてしまうなら 二人で流した血を わたしは誇れないまま あの苦い想いが舌先で揺蕩う 忘れたい 忘れられない 「いつまでも痛んでよ」 君の消えない傷跡になれて 良かったな 「忘れないでよ」 ねぇ、二人で愛を隠したんだ どうか見つけないで さよなら 火は途絶えた