雨夜月に おもいありて 去りゆく日々思い残す のらりくらり 流れる時に たゆたいながら 抗う心 刻は諸行無常 驕れる者ひさしからず 時は絶え 蕭々と ほどなく全て 纏うだろう 目を閉じ湛えた 溢れ泣き麗らかになれ 瞼に残る 追憶 想い 遥か 揺れて 消えぬ忘却の涙は 脆く 痣となる 朧月に 透かされ見る 私の中のマヨイビト のらりくらり 歩き疲れ たゆたう道へ 誘い落ちる 群雲に連れられ 浅き夢見て酔い続け 嵩む想い 切々と 意識に煙 漂うだろう 目を閉じ湛えた 溢れ泣き麗らかになれ 瞼で隠す 現実 落ちる 雫 憂う 永久に消えふす日まで 重く 枷となる 雨夜月に おもいありて…… さまようふたりの合間に 雨夜月に おもいありて…… 色は匂へど散りぬる時が来た 目を閉じ湛えた 溢れ泣き麗らかになれ 瞼に残る 追憶 想い 遥か 揺れて 消えぬ忘却の涙は 脆く 痣となる